2010年11月10日水曜日

提案書

亀山学長に提出した提案書


2010 年 10 月 30 日


外語大をもっと魅力的な大学にするための提案書


-「真の国際人」をもっと輩出するために-


府中キャンパスへ移転して 10 年、
アゴラ・グローバルの建設でキャンパス内の整備も一段落しました。
外語大をもっと魅力的な大学にしたいという想いの下、
卒業間近の 4 年生を主体に今回の提案書を作成しました。
外語大への恩返しの気持ちで、
外語大の全学生が日々感じていることを形にすべく行動したいと考えています。
この節目に、何か外語大で学ぶ後輩のためにできることがあれば、
とてもうれしく思います。

外語大の特長~私たちが誇りに思っているところ~

外語大の核をなす、無くしてはならないものは何か、
を考えたところ以下の二点にたどりつきました。
私たちはこれら2点を基点として
大学を発展させていくべきだと思っています。


①語 学 を 勉 強 す る た め の 環 境

 言うまでもなく、外語大は語学に励む為の環境が非常に整っています。
それぞれの言語の第一人者から
少人数できめ細かな授業を受けることができ、
また留学制度や図書の充実、勉学に相応しい落ち着いた立地など
語学を勉強するにあたって文句のない環境を学生は享受しています。

②社 会 か ら 一 線 を 画 し た 
多 様 で 個 性 的 な 考 え 方 ・ 意 見 を も つ 学 生 が 混 在 し 、 
そ れを 互 い に 認 め 合 え る 風 土

 入学の時点で「日本に留まらず広い視野で物事を考えたい学生」が多数集まり、
その後実際に留学や異文化交流を経て、
異なる価値観と触れる経験をした学生が非常に多くいます。
それはすなわち、多様で個性的な考え方をもつ学生が
キャンパスの中に混在していることを意味しています。
日本社会の常識に規定されないより広い視野で語り合い、
お互いに異なる気付きや考えを共有できる素地があることは
とても素晴らしいと思います。

外語大の改善すべき点

【授業/研究面】


①「 専 修 基 礎 科 目 」 に お け る 、
よ り 一 般 的 な 知 識 を 得 る 科 目 の 不 足

 1、2 年生の履修が想定された「専修基礎科目」において、
より一般的な知識を得る科目の充実を求める声が多くあります。
外語大は言語の専門家を育成するだけではなく広く
「真の国際人を輩出する」ことを目指しており、
また3年のコース選択時には「言語・情報コース」以外を選ぶ学生が
大多数の現状をふまえると、こうした科目の充実は重要課題です。
高校ではあまり深く学ばないような内容を扱いながらも、
社会や文化に対する興味を喚起させるような講座が増えることで、
より幅広い学生の興味を引きつけることが可能になるのではないでしょうか。


②言 語 学 以 外 の 分 野 の 図 書 の 不 足 

 図書館の蔵書数について、特に卒論を控えた 4 年生に不満の声が聞かれます。
単科大学にも関わらず様々な分野/テーマの学生がおり、
図書館に研究分野の図書がないことに嘆息しています。


→ 解 決 策
他学からの講師、
卒業生など外部からの特別講師を活用した授業を充実させる。
また、図書館蔵書のバラエティを充実させる。


【課外活動面】

③学 生 が 集 ま っ て 気 軽 に 議 論 が 出 来 る 場 の 不 足

 より学生の自主性を尊重するキャンパス作りが必要だと考えています。
「外大の特長」でも述べたように
様々な考え方の学生が混在する大学であるにも関わらず、
学生が集まって気軽に議論が始まるような場所がありません。
食堂のようなフリースペースと教室のような学習スペースの間にあるような、
議論するためのスペースが必要です。
また、全学の閉鎖時間は大体 21 時頃(図書館は 21 時 45 分)であり、
もう少し深夜まで開いている施設があれば、
学生の自主的な活動をより促進できると思います。

→ 解 決 策

 例えば、アゴラ・グローバルの一部分を改装して、
ホワイトボードや長机・椅子を設置、
学生の自主的な議論を誘発するようなスペースを作る。
また上記のスペースは深夜0時まで解放する。


より魅力的な大学にするために
まとめ(私たちがいちばん提案したいこと)
 上記のような問題意識とその解決策は
既に事務局でも議論されているのかもしれません。
しかし現状では、大学運営がどのようなことを考えているのか
多くの学生に伝わっておらず、
噂や口コミが増え学生の一方的な不信感もあるように思います。
こうした状況は大学事務局にとっても、
学生にとっても好ましい状況ではありません。
そこで、まず大学事務局と学生の意見交換から始めてはどうか、
と提案したいと思います。

・学長との意見交換会(学長ランチ)

 月に一度など定例的に学長と意見交換会(昼食会など)を開催し、
生の声を直接交換する。
お互いの意見を共有し、学生満足度向上を目指して活動する。

・学長ニュースレター

各学生に配布されているメールアドレスを有効活用し、
「学長ランチ」で決まったことや、事務局関連の情報共有に加え、
例えば学長の日記やエッセイなども掲載し
大学事務局の活動を学生に共有する。

→もし上記の活動ができるなら、私たちは以下のことをします。

・ 当提案作成チームを組織化し、
全ての外語大生に認知されるよう活動します。

・ 外語大生全体の意見を吸収すべくその収集に努力し、
学長ランチ参加者を募ります。

・ 学長ランチで議論した内容を全ての外語大生に知ってもらえるよう活動します。